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交通事故で保険会社から同意書が送られてきた

2018.03.19

(保険会社からの医療照会に関する同意書の一部)

保険会社から同意書が送られてきたら

 交通事故にあった場合,相手方保険会社や自賠責の調査事務所から診断書・レセプトの回収についての同意書,医療照会に関する同意書など様々な同意書が送られてきます。
 初めて交通事故に遭った被害者は,同意書にサインすると後々自分に不利になるのではないかと頭を悩ますことになるでしょう。

交通事故直後に送られてくる同意書

 交通事故に遭って病院に通院する場合,通常,事故直後に,診断書・レセプトの回収についての同意書が送られてきます。
 この同意書には,多くの場合,事故後に通院する若しくは既に通院した病院の名前が記載されています。
 交通事故にあった場合,交通事故の被害者の治療費は,通常,保険会社から病院に支払われますが,保険会社は,治療費を支払うためには,交通事故の被害者が,どのような診察を受け,治療費がいくらかかったかを知る必要があります。
 そのためには,保険会社は,病院から診断書やレセプトを受け取る必要があるのですが,診断書やレセプトには交通事故の被害者の個人情報が記載されていますので,病院は,交通事故の被害者の同意なくして保険会社に診断書やレセプトを保険会社に開示することは出来ません。
 そこで,保険会社は,交通事故の被害者から同意書を取り付けた上で,診断書とレセプトを病院から回収し,それをもとに病院に治療費を支払うのです。
 したがって,交通事故の被害者が,同意書にサインをしなければ保険会社から病院に治療費の支払いがなされず,場合によっては,交通事故の被害者が治療費を立て替え続けなければならないという事態に陥ります。
 交通事故の被害者が診断書やレセプト回収に関する同意書にサインしても後々不利になること通常ありませんので,早期にサインして保険会社に送付して下さい。
 保険会社が全く治療費を支払ってくれないという不満をお持ちの方の中には,自らが同意書を送付しないがために治療費が支払われていないということも少なくありませんので注意が必要です。

 もっとも,事故直後に保険会社から送られてくる同意書の中に,診断書やレセプト回収に加えて,医師に対して治療状況を確認すること(医療照会)を含んでいる場合がありますので,その場合は注意が必要です。
 そのような内容が含まれている場合で,医師が信用できない場合には,医療照会の結果を自分にも開示することや医師との面談には同席させることを条件に同意するということを考える必要があります。

 このようなことで頭を悩まさないためにも信頼できる医師の元で治療を受けることが重要です。

医療照会に関する同意書

 医療照会とは,保険会社等が,医師に,交通事故の被害者のケガの状況や治療状況について照会することをいいます。
 医療照会は,診断書やレセプトからは分からない詳しいケガの状況や治療状況についてなされることが通常です。
 交通事故の被害者が,医療照会に関する同意書を求められることが特に多い場合として,交通事故の被害者が,後遺障害の等級申請を行った場合が挙げられます。
 交通事故の被害者が後遺障害の等級申請をした際には,損害保険料率算出機構は,交通事故の被害者のケガ等が,自賠法上の後遺障害に該当するかどうかを判断するために,診断書やレセプトには記載されていない詳しいケガの状況や治療内容を知る必要があります。
 もっとも,診断書やレセプトと同様,医師が回答する内容は交通事故の被害者の個人情報が含まれていますので,医師は交通事故の被害者に無断で回答することができません。
 そこで,損害保険料率算出機構は,交通事故の被害者に,医療照会に同意するように求めるのです。
 損害保険料率算出機構が,医療照会を行う病院は,交通事故の被害者が症状固定までに通院した全ての病院であることが通常です。
 医療照会に関する同意書が送られて来た際には,交通事故の被害者は,医療照会に同意するかについて,頭を悩ますことになるでしょう。
 もちろん,交通事故の被害者のことを親身に考えてくれる医師のもとに通院していた場合には,医師が殊更交通事故の被害者に不利になるような回答をすることは考え難いですので,同意しても何の問題もありません。
 しかし,治療中から医師の対応が悪かった場合や医師の対応が悪かったことから転院した場合などには交通事故の被害者に不利な回答をされる危険性がありますので,交通事故の被害者としては,そのような危険のある病院に対する医療照会には同意したくないところです。
 もっとも,結論的には同意せざるを得ないでしょうか。
 なぜなら,仮に同意書を送付しなかった場合には,同意書が送られて来ていないことを理由に審査がストップしますので,いつまで経っても結果が出ない可能性が高いからです。
 このような事態に陥らないためにも病院選びは慎重に行いたいところです。

医療照会の同意書例

医療照会に関する実例

 多くの方は,医師が治療をしてくれている以上,医師が治療が必要ないと言うはずがないと思われるかもしれません。
 しかし,多くの交通事故の被害者が,保険会社の担当者から「医師が,もう治療の必要はないと言っているので,これ以上治療費のお支払いはできません。」と言われて治療費を打ち切られているのが実情です。

 もっとも,実際に担当者から上記のようなことを言われたことから医師に確認したところ,医師は全く言った覚えがないというので,担当者を問いただしたところ虚偽の事実を伝えていたという例が多々ありますので,担当者が虚偽の内容を伝えている場合が少なからず含まれていると思います(個人的な印象では,担当者が,被害者に実際とは異なる医師の診断を告げて治療費を打ち切っている例はかなり多いように思います。)。
 したがって,実際,どの程度の割合の医師が上記のようなことを言っているかは分かりませんが,担当者から上記のように言われることは少なからずあるのが現状です。

 この医師は絶対上記のようなことは言わないと分かっている場合でも,担当者からさも医師が本当に言っているかのように告げられると私でも不安になるときがありますので,初めて交通事故に遭われた方は,医療照会に同意する際には十分に注意して下さい。

専門家への相談が大切

 多くの人は初めて交通事故に遭うのですから色々不安に思うことがあるのは当然だと思います。
 誰にも相談せずに対応する場合,同意書にサインするか否かの判断以外にも様々な判断を迫られることになります。
 自分が全く知識のない交通事故のことについて,事故直後から様々な判断を迫られるのはストレス以外のなにものでもないと思います。
 不安を感じた際には直ちに専門家にご相談することをお勧めします。

大阪で交通事故専門の弁護士をお探しの方へ

 大阪鶴見法律事務所では,交通事故後早期の相談をお勧めしております。
 その理由は,交通事故の被害者は事故直後から様々な不安を抱くのが通常であることから,交通事故直後から交通事故の被害者をサポートする必要があると考えているためです。
 また,軽微なむち打ちであっても,人によっては症状が改善せずに後遺障害の等級申請を行う必要が出てくる場合がありますので,できる限り交通事故の被害者のことを親身に考えて下さる医師のもとで安心して治療を行って頂きたいと考えているからです。

 大阪鶴見法律事務所では,交通事故の被害者のことを親身に考えて下さる医師の紹介を行っておりますので,大阪市鶴見区,城東区,旭区,門真市,守口市,大東市,東大阪市など大阪周辺で交通事故に遭われ,弁護士や整形外科医をお探しの方は,交通事故後早期に大阪鶴見法律事務所にご相談ください。

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